磨き続けていきたい“ものづくり”

磨き続けていきたい“ものづくり”

株式会社中村自工は商社であり、メーカーでもありますが、私の中で一番強く思っているのは“ものづくり”の企業であるということです。
当社の主たるマーケットは、鉄道です。中村自工のそもそもの発端は、鉄道省(日本国有鉄道の前身)にトラックやバスの部品を販売していたことでした。創業者の中村寅蔵が唐草模様の風呂敷に部品を収め、築地から汐留へ通っていたことが当社の原点です。通い続けているうちに、鉄道省員に「これからは鉄道の時代だから、中村さんも手掛けてみては」と言われ、鉄道車両部品事業へとシフトしていきました。創業時の1929年は、まだまだ蒸気機関車の時代。そこからディーゼル気動車へと動力の近代化が進み、その波に乗って当社も成長していきました。

昭和初期、鉄道車両部品のほとんどは外国製でした。その後、国策により部品の国産化が図られていきました。当社にも日本国有鉄道よりディーゼル気動車の部品製造についてご依頼があり、それが現在の主力製品であるユニバーサルジョイントと熱交換器製造の始まりでした。
のちに鉄道車両以外の用途にも事業を展開し、ユニバーサルジョイントは現在、世界中の製鉄所で使われる圧延機の動力伝達シャフトとして成長しています。市場の中で確固たる地位のあるグローバル製品を扱っていることに、我々は自信と誇りを持っています。
ずっと“ものづくり”を大切にしてきたからこそ、今があります。市場規模は決して大きくはないものの、当社がここまで成長し続けて来られたのは、信頼される製品を作り続けてきたことが大きいと思っています。そしてこれからも“ものづくり”企業であるというスタンスを大切にし、技術を磨いていきます。

個性を発揮して、出る杭になれ

個性を発揮して、出る杭になれ

日常の中で社員と接する機会はなかなかありませんが、社員とは、少しでも時間を作り、自らの思いを対面で伝えるようにしています。さらに社員の誕生日には、プレゼントに手書きのメッセージカードを添えて贈っています。2007年に社長に就任して以来、今も続けています。
社長が社員と直接コミュニケーションを取ることは、社風としてとても大切にしていることで、それぞれの時代によって関わり方は異なりますが、創業以来ずっと続けてきています。
私の中では「社員はチームメイトである」という意識が強くあります。私は監督として、自分なりにコミュニケーションを取っていくことがひとつの役割だと思っています。それが社員からすると、“上司にも自分の意見を気負わず言える、風通しのいい会社”と感じられるのかもしれません。

また、私は社員に「出る杭になれ」と伝えています。日本人はチームワークを優先しすぎて、あまり自分らしさを出さない傾向があります。個性が尊重されているアメリカは、それを結集して強くなっていきました。チーム内の個性は非常に大事で、一人ひとりの個性を組み合わせることにより、多様な発想が生まれるのです。個性を大切にしたいという思いが「出る杭になれ」というメッセージとなりました。

世界中の“ナジコ・フリークス”に更なるサービスを

世界中の“ナジコ・フリークス”に更なるサービスを

当社の歴史を振り返ると、初代が会社を興して鉄道事業に参入し、二代目は製鉄業界の事業マーケットを開拓しました。現会長である三代目は、海外の企業を買収して大型熱交換器の事業を立ち上げました。さて、私の世代では何をすべきか。それは、海外への展開を確実に固めることです。
“ナジコ・フリークス”と言われる中村自工ファンの方々は、世界中にいます。自動車のように派手な製品ではありませんが、国内のお客様以外にもメキシコやインド、中国、韓国、台湾など世界中の大手製鉄所で、当社の製品が使われているのです。まだ会社に力が備わっていなかった頃は、海外のお客様に対するアフターフォローは万全ではありませんでした。しかし会社の成長と共に力がついてきたことで、お客様へのアフターフォローを自分たちでできるようになりました。

2007年には北京に中国駐在員事務所を開設し、2013年にはシンガポールに現地法人NAKAMURA JICO ASIA PACIFIC PTE.LTD.を設立しました。地域に根付いて海外のお客様を確実にフォローし、世界中のお客様に我々のサービスをもっと提供していきたいと考えています。

最後に学生の皆さんへメッセージ

最後に学生の皆さんへメッセージ

「ひとつひとつの仕事をコツコツと積み上げていく。それが中堅企業の面白さであり醍醐味でもあります」——–この規模の企業だからこそ、一緒に汗をかきながら仕事をする中で、会社の成長を臨場感溢れる距離で味わうことができます。そして、『どんなことでもいいので自分の世界観をしっかりと持っている人』に来てもらいたい、それが私の願いです。